2004.9.21  釣りに行かない日







自然のフィールドで遊ぶのだから、釣りは天候の影響を受ける事が多いものです。
この間の休日、楽しみにしていた、釣行の予定が見事くずれてしまいました。
今回は、釣行の記憶ではなく、釣行に行かない記憶です。



朝、携帯の電話が鳴った。

前の日、僕は、釣りの事で頭が一杯で興奮し、寝付けなかった。
何しろ、今回の釣行は、一泊源流釣行、
源流釣りエキスパートとの釣行である。
エキスパートといっても友人なのだが。
とにかく、テントをもって、釣行しようというのである。
そこは、魚影が濃く、魚も大きく、とても面白い釣りが出来るらしい。
期待がふくらみ、前の日から、釣行の事ばかり考えていた。
スペシャルフライを巻かなければいけない、
ロッドはどれを使おう、
何尾渓魚の顔を見ることが出来るのだろうか。
どんな渓なのだろうか。
等々。


いつの間にか朝になっていた。
「もしもし」
眠そうな口調で電話に出た。
「駄目だなこれは」
友人の第一声が聞こえた。
「うん?」
まだ、意識がはっきりしない。寝過ごしてしまったか。
「はっきりしない天気で、雨が降るかもしれない」
友人は、早口で言った。
いささか、怒っているような口調に聞こえる。
「えっ、雨」
思わず口に出してしまう。
そういえば、天気はいいものだとばかり思っていて天気の事などすっかり忘れていた。
「テント張っても、雨が降ってくるかもしれないから、今日はあきらめて来週にしよう」
友人は言った。
「うん」
残念そうな声で思いっきり言ってしまった。
そう、中止なのである。
釣りに行けない。

「まあ、今日はしょうがないから、また来週ね」
電話は切れた。
僕は、友人の言葉にただ相槌を打っているだけだった。

意識が次第にはっきりしてきた。
はっきりすれば、するほど、体の力が抜けていった。

その日は、一日曇りだった。
こんな事ならば一人でいつもの川に行けば良かった。
後悔の念がつのる。

明日は、どうだろう、天気予報では雨を示していた。
だが、その日は、曇りでたいした雨は降らなかった。

何度も釣りに行こうかどうしようか迷った。
雨が降るかもしれない、だが、降らないかもしれない。
一日中悩んで結局その日は釣りに行かず、大して買うものがないのに釣り道具屋へ行った。

普段の僕ならば、こんな時は、魚の活性がいいからと、釣りに行っていた。
だが、何故か、行かなかった。
源流釣行に行けなかった影響だろうか。
一日、無駄にしてしまった


こんな事なら、釣りに行けばよかったと思うことって多々あります。
仕方がないと頭をきりかえればいいのですが、
駄目ですね。
モヤモヤが募る一方です











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