今月の末で渓流は禁漁になります。 釣りに行きたいのですが台風接近やら雨やらでなかなか釣りに行く機会が得られず イライラ、ソワソワしています。 こんな時は、釣りから離れて別の事を考えようと思うのですが何も手付かずイライラが ますます溜まってしまいます。 こんな時は、釣りの事を思い出しながら、文字にしたためるしかないようでこうやって 文字にしています。 少しは気がまぎれるでしょう。 九月と言えば昨年の三十日の事が蘇ってきます。 最終日。 この日は、川の水は少し増水気味でした。 午前十一時頃からの釣行です。 最初に入った川で上流まで攻めるつもりでしたが、少しやっていると餌釣りの人が上流に 入ってきました。 餌釣りの人は、「この上流やってもいい?」 と聞くので僕は、「いいですよ」と答えました。 その人は上流に指をかざし、上流へと消えていきました。 川の状況から見て、あまり魚が釣れそうになかったので、場所移動をすることに決めまし た。 僕は一つの川に入ると釣れる釣れないに関わらず、他の川へ移動したりせず、そこの川 でひたすら上流を目指して釣り上るのですが、その日は何故か移動しました。 別の川へ入ると川に入れるポイント事に車が停まっています。 さすがに皆考える事は同じです。普段より多くの釣り人が入っていました。 僕は、先行者や、後ろから釣る人に影響の少ない場所を選んで入渓しました。 「こんなに人が多くてはさすがに魚は釣れないだろう」 僕は、そう思いフライを結びました。 フライは十四番のカディス。 白泡の近くへフライを流してあげるとボコッと魚がでてきました。 二十五センチ程度の岩魚です。 最初の一尾、嬉しい岩魚でした。 「これで、最終日に渓魚と出会えることが出来て良い釣り納めになりそうな予感。」 もう一回その淵にフライを流すとまたもや、釣れてしまいました。 今度は、二十一二センチの岩魚です。 その後、ポイント事に面白いように魚が飛び出してきました。 一番印象に残っているのが一メートル四方ぐらいのたまりのようなところにフライを投げ入 れると岩の陰からフライに口を開けて喰らい付く姿が見えました。 すかさず、あわせると魚は掛かりませんでした。 もう一度、同じ場所にフライを投げ入れるともう一度フライに喰らいつきました。 一呼吸おいてから会わせると掛かりました。 手ごたえ充分でよく引いてくれます。 魚が近くまで見えたとき、思わず息を呑んでしまいました。 輝いています。 黄金色に。 「なんて、綺麗なんだ」 と思ってしまいました。 それは、二十八センチの岩魚でしたが輝いて見えたのです。 網に入れその姿に暫くみとれていました。 「ありがとう」 誰にでも、何にでもいいのでこのような魚と出会わせてくれたことへお礼を言いたい気分 でした。 そんなこんなで最終日は、この年で一番、思いどおりに渓魚と出会える事ができました。 車での帰り道この年の釣果を思い出し一人で微笑を浮かべていました。 ただ、一つ残念なのが、思い出の渓魚の写真がないということです。 昨年は、デジカメを持っていなくて、自分の頭の中の記憶でしかありません。 それは、それでいいのですが、やはり、渓魚の姿を映像として残せていけたら 綺麗な渓魚の姿を誰にでも見せてあげることが出来ます。 これって、素晴らしい事に思えます。 ![]() ↑ 昨年釣れた印象に残っている岩魚に近い今年釣れた岩魚。 |